【THE ROYAL FAMILY】のダンスはなぜ迫力が桁違いなのか 初心者でも分かりやすく解説!

学ぼう

 今回解説するのは、THE ROYAL FAMILYのHipHop Internatioal 2015で披露された演目です!!

 なぜここまで迫力が出せるのでしょうか。

 それは人数が多いだけではない、振付師の天才的な発想にありました!!

 今回はそんな演目をダンス初心者でも分かりやすく解説していきます!!

 この記事を読むと以下のことが分かります!!

THE ROYAL FAMILYが大事にする奥行きの意識の大切さが分かります。
複数枠の意識というものが何なのかを理解できます。

 解説動画:HHI 2015

THE ROYAL FAMILY – HHI 2015 (Finals Performance)

 THE ROYAL FAMILYのダンスと言ったら World of Dance Los Angeles 2015 を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 しかしながらWoDでは途中から音楽のRemix地続きではなくなっているので、時間を延ばすためにナンバーを間に入れている作品となっているのではないでしょうか。(具体的には2:42以降からナンバー)

 そのため、振付師が変更してしまうので見せ方が変わってしまうと考えました。

 今回は同年にHHIで披露された演目を取り扱っていこうと思います!!!

 是非最後までお付き合いください!!

解説ポイント

0:06 ~ 0:49

 出だしからえぐいですね。

 人数を生かしたダンスを早速行っています

 全員の顔を見せ切ったところでダウンによって顔が伏せられます。

 そして出来上がったのは花道、奥から歩いてくるのはParris Goebelさん….こんなの見せられたら興奮せざるを得ませんね!!!

 さらに特別感を出そうと、羽織っているものを少しはだけさせて登場しています

 王者の風格が漂います。

 そしてここの場面、段々と曲のリズムが早くなり一気にダンスパートへと移行するのですが…。ちょっと待ってください!!

 ここにとてつもなく大きな Parris Goebelさんのこだわりが見て取れますね。

 まず女性と男性で前列と後列と別れていますが、その際の振り付けに注目してみてください。

 若干違うのが分かりますでしょうか。

 例えば0:43の場面では前列はParris Goebelさんに向かって手を差し伸べていますが、後列では上に向かって手を挙げています

 その次の0:45では前列は斜め下に、後列は斜め上に向かって手を挙げています

 非常に前後を意識した振り付けを行っていますね。

 これを知ったうえで初めに戻りましょう。0:11付近です。

 前列が下でしゃがんでいるのに対し、後列では立ち上がって手を各々の方向に突き出しています

 さらにその後には真ん中の列のみ、ジャンプしている男性の方がいらっしゃいますね。

 そこからしゃがんでいたダンサーたちが順々に奥から立ち上がっていきます。

 ここから察するに、非常に空間の奥行きというのを意識して振り付けを行っていることが分かります。

 それも、他のクルーでは見れないような人数を使っているので迫力は満点です。

 ここの部分だけでも以上のようなことが分かりました。

 それではほかの場面も見ていきましょう!!

空間の奥行きを非常に意識している。

1:44 ~ 2:26

 ここの解説は特に重要な部分となってきますので、絶対に漏らすことなく読んでください!!

 ここでお伝えしたいのが、奥行きの意識を超えた複数枠の意識です。

 なんじゃそれはと思われますよね。大丈夫です。しっかり解説します!!!

 今回は指定させていただいた場面のメイン以外の場所を見てもらいたいんです!!!

 少しややこしいですが、ここでさらに場面を区切らせていただきます!

1:46~1:51

 まずは初めのほう、真ん中に黒い衣装を着た方3名がいる場面です。

 ここでは先ほどの奥行きという部分を意識してみると3分割することができますね。

 前列、中列、後列です。

 ですが前後の列はやっていることが同じなのに対して、中列では中央に黒服3人がいるので、4分割できるということになります。

 分かりやすく画像にしてみました。(写真1)

写真1

 前列が緑色、中列が黄色、真ん中黒服3人が赤色、後列が灰色に枠で囲んでいます。

 さらに赤色を中心として、振付がそれぞれ左右対称となっているのが分かりますね。

 奥行きを意識した振り付けを行っているということを認識している皆さんなら、このような見方ができるはずです!!

 それではさらにその上へレベルアップしていきましょう。

2:10 ~ 2:26

 先ほどと同じように分割してみていきましょう。

 まず2:15の場面を分割するとこのような感じになりますね。(写真2)

写真2

 中央メインダンサーが赤枠、その奥男性2人ずつが黄色枠、さらに奥の女性ダンサーが水色と灰色枠です。

 ここで一番奥の女性ダンサーなのですが、振付が左右対称とかではなく完全に違いますね。

 その為、今回は枠の色を変えさせていただきました。

 その次、2:18の写真がこちらです。(写真3)

写真3

 黄色の枠がくっつきましたね。

 そして、水色と灰色の高さが反対になっています。

 さらに次の場面、2:21の写真です。(写真4)

写真4

 まずオレンジ枠が追加されています。オレンジ枠は舞台袖から新たに出てきた男性ダンサーです。

 ここで注目してほしいのは水色と灰色のオレンジに対する位置関係です。

 水色は写真3と4の間で奥へと移動しているため、オレンジ枠の方が手前にあります。

 灰色は移動はしていないので、オレンジ枠の方が奥にあります。

 水色と灰色は途中まで同列でしたが、途中からは列の範疇を超えた動きを見せていますね。

 これは本当に列という視点のみでよろしいのでしょうか

 違いますね。

 先ほどの写真のように、複数の枠ごとに意識を向けていると考える方が自然ではないでしょうか。

 着いてこれていますか??ここからもう一つレベルアップしますよ!!

2:04 ~ 2:15

 写真1でご紹介した分割場面の続きですね。改めて載せておきます。

写真1

 黒服3人が上手かみてへと押し出されるような振り付けです。

 ここでメインのダンサーが入れ替わっていますね。

 その入れ替わりと同時に、緑枠のダンサーと赤枠の黒服2人がはけていきます

 はけていくときもしっかりと振り付けられていますね。

 ….気が付きましたか?

 黒服は2人しかはけていないんですよ。

 もう一人の行方を追ってみてください。

 2:09でカメラがズームアップしており見にくいですが、2:14まで上手から下手へ向かって走っていますね。

2:09 ~ 2:14 後ろを通るダンサーさん

 さらにそのダンサーさんに注目してください。

 2:13あたりが分かりやすいでしょうか。

 若干手が上がっていますよね。

 多分ですが、それよりも前の枠のダンサーが踊っている振り付けに合わせて、一緒に踊っています

 たとえそれが横一列に広がって、奥で走っているダンサーを敢えて見せないようにしているとしても…。

 たとえそれではける人数が複数人でも、一人でも…。

 どんなに見えないような場所でも、舞台に立っている以上はダンスをしなければならない。

 そう読み取るのが必然ではないでしょうか。

 THE ROYAL FAMILYで意識している、枠という存在はもう一つ存在しています。

 それは舞台全体の枠です

 多くの振り付け師の方は、ダンサー全体の枠までしか意識していないのではないでしょうか

 つまり舞台全体の枠を意識しているからこそ、細かな部分までこだわりを見せているのだと思います。

 そしてダンサーごとに枠が作られているので、それぞれにあっている最大限の振り付けが行えているのではないかと推測できます。

 まさにこれが、奥行きの意識を超えた複数枠の意識です。

 この複数枠を意識している振り付け師、他にぱっと思い浮かべたのは、登美丘高校のバブリーダンスを振り付けしたakaneさんですね…。

 もしほかにもいらっしゃいましたら、是非コメント欄で教えてください!!

ダンサーごとに、そして舞台全体に枠を設けて最大限活用している

 おわりに

いかがでしたでしょうか?

THE ROYAL FAMILYの紹介は別で紹介していますので、もしよろしければそちらもご覧ください!!

そして興味がわきましたら、彼女らの活動をチェックしてみてください。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました!

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